岡山県真庭市北部の多雪地域に位置する小学校の改築工事である。建設場所は旧校舎の位置していた場所であり、建築コストを考慮し、解体予定の旧校舎を仮使用しながら、新校舎を建設していった。考慮すべき設計条件として小規模ながら将来のクラス増に対応するため、普通教室を6クラス設けること、及び可能な限り木材を使用することが要望された。建築可能なスペースで1、2階に各3クラスの教室を配置すると、生徒がフリーに使用できるオープンスペースをとることはできない。そこで、エントランス正面を図書室としここを吹き抜けのあるオープンスペースとして使用するプランにした。吹き抜けに面して内部階段を設け、開口部をカーテンウォールとすることで上下空間の広がりを持った、明るい空間となっている。上下階の空間を結び付けることで1階の教室、2階の教室の往来により子供のコミュニケーション範囲が縦方向に広がり、学年の隔たりを超えて生徒の活動を活発化しようとした。また、暗くなりがちな中廊下を白を基調とした色合いとし、変化しやすい県北の天候で少量の昼光でも照明を使用せず照度を確保できるよう考慮した。その中廊下には檜で鴨居を設置し、腰壁と共に檜の帯を際立たせ、対照的に図書室、多目的ホール、音楽室は檜の羽目板を設置することで面として木材を強調させた。

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  • 用途 小学校、共同調理場
  • 場所 岡山県真庭市
  • 構造 1,782.18㎡ /RC造/2階
  • 竣工 2007年 (バナック総合設計所属時)