古い街道沿いに位置する公衆トイレである。背後の神社と呼応するように狭い敷地のなかで、単純な入口・出口の配置ではなく場所の特徴を生かすことができないか考慮し計画した。エントランスを通し、隣接する神社の壁の塀を背景にした中庭を設けた。この中庭には古瓦を利用し円状に配置することで白い壁と呼応するようにしている。屋根にも瓦屋根(一文字葺き)を用いて束立ちとすることで、垂木の連なりが各スペースをつなぎ合わせ、空気の通り道を形成している。夜間には建物全体が一つの「明かり」として存在するよう意識した。
古い街道沿いに位置する公衆トイレである。背後の神社と呼応するように狭い敷地のなかで、単純な入口・出口の配置ではなく場所の特徴を生かすことができないか考慮し計画した。エントランスを通し、隣接する神社の壁の塀を背景にした中庭を設けた。この中庭には古瓦を利用し円状に配置することで白い壁と呼応するようにしている。屋根にも瓦屋根(一文字葺き)を用いて束立ちとすることで、垂木の連なりが各スペースをつなぎ合わせ、空気の通り道を形成している。夜間には建物全体が一つの「明かり」として存在するよう意識した。